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循環型経済モデルによる認証カーボンブラックを使用したタイヤの量産を開始
・ 計12社と協力して進める「タイヤの循環型経済モデル」の取り組みにより実現
・ 使用済みタイヤから再生した「カーボンブラック」を使用
リサイクル素材を使用したタイヤの量産を開始しました。ハンコックタイヤのこの新しいタイヤには、使用済みタイヤから回収したオイルを精製し、環境に配慮したPLUS認証を受けた「カーボンブラック」が使われています。この素材の導入は、持続可能なタイヤ作りの実現に向けた一環です。
本プロジェクトは、ハンコックタイヤと本国の12つの企業・機関による「タイヤ循環型経済モデル」コンソーシアムの取り組みの成果として、2023年に発足しました。新しいタイヤの製造に古いタイヤを再利用する仕組みを構築するために、これまで研究と開発が続けられてきました。このたび、廃タイヤを活用したリサイクル素材の量産化という記念すべき第一歩を達成することができました。
このプロジェクトにおいては、ハンコックタイヤが石油会社HD現代オイルバンクおよび化学会社HD現代OCIと協力し、廃タイヤから精製したオイルを用いて、3種類のカーボンブラックを開発しました。これらのカーボンブラックは、国際的な持続可能性基準をクリアした環境認証「ISCC PLUS」を取得しており、今後のタイヤ製造に本格的に活用される予定です。
環境へのメリット
今回の取り組みにより、従来の石油由来素材をリサイクル素材に置き換えることで、石油資源の使用量削減や二酸化炭素排出の抑制に貢献しています。ハンコックタイヤは2024年から、この認証を受けたカーボンブラックを使用したタイヤの製造を開始し、2050年までにリサイクル素材100%のタイヤ製造を目指して、さらに開発を進めていく予定です。
持続可能なタイヤ作りの実績
ハンコックタイヤはこれまでも持続可能性を追求し、環境に配慮した取り組みを進めてきました。2021年には韓国の錦山工場がタイヤ業界で初めて国際環境認証を取得し、2023年にはハンガリー工場も同様の認証を取得しています。また、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた長期目標が承認されており、2024年には国際自動車連盟(FIA)から最高レベルの三つ星環境認証も取得しました。