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ハンコックタイヤがメルセデス-AMG GTクーペにVentus S1 evo Zを装着
- ハンコックタイヤは、超高性能タイヤVentus S1 evo Zを高性能クーペ専用に開発
- 特別設計のトレッドとパターンにより、最大のグリップ性能を実現
- 世界でも最も過酷なレースコースの一つであるニュルブルクリンク北コースでテストされ、Ventus S1 evo Zとメルセデス-AMG GTクーペは最高速度190mph(約305.77km/h)に到達
韓国ソウル、2024年8月2日 – グローバルタイヤメーカーのハンコックタイヤは、新型メルセデス-AMG GTクーペにUUHP(ウルトラウルトラハイパフォーマンス)タイヤVentus S1 evo Zをします。全輪駆動スポーツカーの動的なハンドリング特性に合わせて、タイヤには専用のスポーツパターンと修正されたトレッド混合物が採用されており、極限の走行状況でも最大のグリップを実現しています。「MO1」OEM承認マークは、メルセデス-AMGとハンコックの初のパートナーシップを示しています。
ハンコックタイヤヨーロッパの社長兼COOであるサンフン・リーのコメントで
「新型メルセデス-AMG GTクーペのOEMとして選ばれたことを誇りに思います。この高性能モデルは特にスポーティなハンドリングが特徴です。これは我々の製品が最高の要求に応えることを確認するものです」
「モータースポーツからの技術を取り入れたハンコックVentus S1 evo Zは、メルセデス-AMGのフラッグシップモデルに最適なパートナーです。」
とOEM承認に対する喜びと、パートナーシップの成功に対する喜びを見せていました。
メルセデス-AMG GTクーペ用のVentus S1 evo Zの特長である幅の広いトレッドに適応するべくハンコックタイヤは特別な改良を行っています。当車両向けに修正されたタイヤパターンと組み合わせることで、卓越した安定性を実現しました。さらに、開発者は強化されたアラミドハイブリッドキャッププライを装備し、特に乾燥した路面での性能をさらに向上させました。アラミド素材は、高速での遠心力によるタイヤの不要な拡大を防ぎ、最高速度が196mph(約315.43km/h)を超える車両において非常に重要な素材の一つです。その結果、このタイヤには(Y)速度指数が付与することを実現しています。また、方向転換時の横方向の力によるトレッド変形が最小限に抑えられ、常に安定したハンドリングとコントロールを維持できる品質に仕上がりました。
他にも多数の改良が行われており、その一つとしてトレッド混合物も新しくなっています。いかなる天候条件でも高いグリップ力と剛性を提供します。改良された素材の混合物により、トレッドは路面と効率よく嚙み合い、最高の制動性能を実現します。さらに加えて、新しいミクスチャーは過酷な環境下でも安全性を維持できるように開発を行っており、極端な高温環境にも耐えることができ、タイヤの性能レベルを長期的に維持できるように作られています。これらのハンコックVentus S1 evo Zの特長は、メルセデス-AMG GTクーペ用に設計されたUUHPタイヤの限界の底上げを実現しております。最終的な評価として、このタイヤには製造元からは厳しい基準が設けられて製造されていることもあり、「MO1」(メルセデス-AMGオリジナル)の称号が与えられ、メルセデス-AMG車両の純正装備として唯一承認されている商品となります。
この度の製品開発は一筋縄では実現できるものではなく、極限の性能要求に加えて、短い開発期間もハンコックチームにとって課題でした。通常の2年の開発期間を要する課題を、わずか8ヶ月で開発に成功しています。開発時には性能テストのために、ノルドシェライフェ(北コース)(全長12.665マイル:約20.38km)での乾燥路面での徹底的な検証も含まれています。このコースは300メートル以上の高低差があり、1周の走行は約1,243マイル(約2,000km)に相当します。数多くのコーナーとアップダウンの多さからもを含む世界でも最も過酷であることで知られるレースコースです。このようなレース条件下でのVentus S1 evo Zとメルセデス-AMG GTクーペは当レース会場で恐れられる「グリーンヘル」エリアで最高速度190mph(約305.77km/h)、平均速度約93mph(約150km/h)を記録しています。
これらの記録を実現した背景にはハンコックの開発エンジニアと、メルセデス-AMGのテストドライバーと密なる連携と開発努力により実現するに至っており、当時のコミュニケーションの中に「北コースで速度目標と性能を実現すれば、タイヤの性能が伊達じゃないことを証明できるでしょう。そしてメルセデス-AMGとのパートナーシップは、ハンコックの名前をスーパースポーツセグメントとしてさらに広めていける」と、ハンコックヨーロッパ技術センター(ETC)の責任者であるクラウス・クラウゼ氏は述べています。
ハンコックは、フロント用に295/35 ZR20 (105Y) XL、リア用に305/35 ZR20 (107Y) XLのサイズでタイヤを製造し、ハンガリーのRácalmás工場で供給しています。