ハンコックタイヤ、電気自動車専用タイヤブランド「iON」公開

ハンコックタイヤは、2022年5月よりヨーロッパ市場にて世界初の電気自動車専用タイヤブランド「iON(アイオン)」を新発売します。電気自動車専用タイヤ「iON」は乗用車とSUVの2タイプ・18インチから22インチまでのサマータイヤ23サイズ、ウィンタータイヤ40サイズ、オールシーズン23サイズを含む計86サイズをラインナップします。

「iON」はヨーロッパ市場で5月にサマータイヤ「Ventus iON S(ベンタス アイオン エス)」と冬用タイヤ「Winter icept iON(ウィンター アイセプト アイオン)」を、8月に全天候型オールシーズンタイヤ「Ventus iON A(ベンタス アイオン エー)」を発売する予定です。ヨーロッパで先に発売した後、韓国他アジア市場での順次発売を計画しています。

※2022年3月現在、日本での発売時期は未定となっております。

ハンコックタイヤは、電気自動車が商用化される前から、電気自動車のセグメント別のオーダーメイド型技術開発戦略を立て、市場変化に素早く対応してきました。これまでPorscheの「Taycan」、Audiの「e-tron GT」、フォルクスワーゲンの「ID.4」など、電気自動車への新車用タイヤの供給しました。また、昨年当社の電気自動車専用タイヤを装着して行ったフォルクスワーゲンの「ID.4アメリカツアー」プロジェクトは、単一国家の電気自動車で連続旅行をした最も長い走行距離を記録し、ギネス世界新記録に認定されました。

「iON」は、設計段階からハイパフォーマンスプレミアム電気自動車をターゲットに研究開発されました。特に、iON独自の高性能DNAを実装し、EVスポーツカーなどの高出力の電気自動車の性能を発揮させます。また、特定の性能を引き上げれば他の性能は落ちるというトレードオフを克服した「ハンコックエボリューション技術（Hankook EVolution Technology）」を搭載したことが特徴です。

3Dサイプ技術採用… トレッドブロック内部で変形を防ぐ3Dサイプ技術によりパターンブロック剛性を最適化し、走行中のタイヤの横滑りを抑制します。
EV向けプロファイルテクノロジー… サイドウォールの剛性を高める構造により、重い電気自動車の荷重に耐えながらも優秀なハンドリング性能を発揮します。
転がり抵抗を低減するテクノロジーの採用…当社従来品に比べて、高速走行時の航続距離と燃費の効率性などを高めます。
次世代シリカ素材コンパウンド… 高機能性ポリマーや環境にやさしい素材・高グリップ付与剤を適用し、シリカ含量を高めた新素材のコンパウンドを基に、グリップ力とマイレージを向上します。
サウンドアブソーバー(Hankook Sound Absorber™)…ノイズ低減技術によって走行中に発生する特定周波数のロードノイズを抑制し、電気自動車に最適化された静かな車内空間を実現します。

当社は電気車市場の先導に向けて、様々な活動を進めています。世界最高の電気自動車レーシング大会「ABB FIA フォーミュラE ワールドチャンピオンシップ」に第3世代(Gen3)競走車が導入される2022/23シーズンからワンメイクタイヤ供給を務め、テクニカルパートナーとして活動し、世界トップクラスの技術力とプレミアムブランドの価値を立証する予定です。

情報サービスIHS Markitによると、自動車の総販売台数におけるバッテリー駆動の電気自動車の世界シェアは、現在の6.4%から2028年までに29.5%に年36.6%増加すると予測されています。当社のiONタイヤは、一般タイヤに比べてバッテリー充電当たり長距離の走行ができるため、道路交通によるCO2排出量の削減など環境負荷を少なくする効果が期待されます。